1.あらすじ
- 主人公は、トム・ハンクス演じる架空の国クロコウジア人のビクター・ノボウスキ。
- 彼は亡き父親との約束を果たすため、NYのジャズ・ミュージシャンからサインをもらうため、JFK空港の入国審査所に降り立つ。
- ところが、クロコウジアを出国後、フライト中に母国で軍事クーデターが起こり、ビザが無効になってしまう。
- ビクターは空港の警備を担当する国境警備局の判断でJFK内の乗り継ぎ場所で、母国の正常が安定するまで止め置かれることとなった。
- ビクターは、空港の清掃員、荷物運び係、レストラン店員、工事業者などと友情を育み、数カ月後には、空港で働く者の中では誰もが知る存在となる。
- 途中、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じるCAのアメリアと少し恋バナの要素も入る。
- 最後は無事に空港を出てNYのジャズバーでお目当てのミュージシャンからサインを貰い父との約束を果たしてハッピーエンド。
2.おすすめポイント
- おそらく映画の作り手としては、純粋な心の持ち主であるビクターが、言葉の壁を乗り越えて、他の人にも影響力を発揮して、困難を乗り越えたり、幸せを掴んでいくという点が売り、また、そのメイン線に散りばめられている微笑ましい笑いが映画としての味なのだと思います。
- ただ、個人的には、あえてこの映画の魅力は、「東欧なまりの英語」にあると思っています。東欧、おそらくドイツ語・スラブ語系?の母国語の人たちの英語のなまりという設定だと思われます。
- アメリカ生まれのネイティブのトム・ハンクスが、見事なまでに、ノンネイティブのアクセントを体現しています。俳優とは本当に凄いなと思います。例えて言うなら、日本人の俳優が、韓国人や中国人の設定で、韓国語や中国語なまりの日本語話しながら演じるようなものです。
- ビクターを見ていると、たとえ発音が良くなくても、真摯に相手に伝えようとする姿勢を持てば、思いは伝わるんだなと思えてきます。
- 昔、海外で働いていたとき、英語を話したり書いたりすることにフラストレーションの日々でしたが、この英語を見て自分ももっと頑張ろうと思えました。
- ブルガリア出身の職場の同僚に、トム・ハンクスの東欧英語訛りはどうだ?と聞いたところ、「めっちゃうまい。まさにあんな感じだ!」と絶賛していました。
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